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AJEQ Entrevue Série 7-1: AJEQインタビューシリーズ7-1

Cours sur le Québec: à l’Université Meiji; ケベック講座:明治大学

MartelA

MartelB

Marcel MARTEL (Université York):マルセル・マルテル(ヨーク大学教授)

Vidéo:ビデオ(Françaisフランス語)– 2: 01

[http://youtu.be/NmxTsgwrMqs]

(2014年10月16日、東京都千代田区神田駿河台、明治大学にて)

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講座の概要:

明治大学政治経済学部開講講座「現代のケベック」概要
 明治大学政治経済学部で開講されている「現代のケベック」講座は、カナダ・ケベック州政府から助成を受ける寄附講座で、2003年に始まり、今年で12年目を迎えます。
 本講座の特色は、様々な分野から専門家を講師にお招きし、多様な角度からケベックについて語っていただくことにあります。また、毎年数回はケベックからゲストをお招きするため、「現代のケベック」について、生の声を聞くことができます。ゲストによる講義では、ゲストの母国語(通常フランス語)で話していただきますが、平易な表現を用いてわかりやすく話していただくため、外国語で授業を受ける訓練になることも、本講座の特色の一つです。その際、講座担当者などによる日本語の解説も付きます。
 多文化主義を掲げるカナダのなかで、ケベック州はユニークな存在です。ケベックは、他の州とは異なり、フランス語を公用語とし、独自のメンタリテイを持っています。ケベックの存在がカナダを一段と魅力的な国にしているのです。また近年、様々な分野でグローバル化が論じられますが、文化や社会の画一化から豊かな創造的活力が生まれる事は難しいでしょう。ケベックでは、多様な要素がぶつかることで、シルク・ド・ソレイユなど、世界的なアーティストが育っています。ケベック州を通して、世界を新たな視点から見直そう。それが本講座の大きな目的です。(山出裕子)

特別インタビュー要旨:
インタビュー:大六野耕作(明治大学政治経済学部長)
1. まず、これまでの「ケベック講座」の経緯についてご説明いただけますか。
このケベック講座は、最初に小畑先生がケベック州政府からお話を持ってこられたときに、ケベックという単独のテーマで、色々な講師がオムニバス的に講義することで、はたして単位を付与する講座になるかどうか分からないという状況でした。しかし、小畑先生の熱意と努力により、また大学でも学部間の共通総合講座ができたころでもあったので、この名誉な講座をやってみることになったのです。その後も、小畑先生が一人で講師の依頼から何から全てやられてこられました。
2.現在の「ケベック講座」の位置づけ、および今後の展開についてお考えをお聞かせください。
私が直接ケベック講座にかかわったのは、ケベックからの講師の方の講義の英語を通訳したことなどですが、小畑先生に親しくしていただいたこともあり、小畑先生が亡くなった後、とりあえずこの講座を担当しています。私自身は政治学者なので、このケベックの講座については、グローバル化の時代に色々な文化と価値観をもった民族やその他の多様なグループがその独自性を維持しながらどうやって世界と連帯できるのかという視点につなげたいと思っています。いずれにしても、今後ともこの講座を続けていくつもりで、もし将来小畑先生のような方が見つかれば、政治経済学部の中で、政治、文化、社会といった領域をカバーするものとして、この講座を定着させていきたいと考えています。

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